水素爆発から8年が過ぎた

8年前の今日、福島第一原子力発電所の1号機が水素爆発を起こした。

いつかこんな日が来るとは思っていたが、生きている間ではないと高をくくっていた。

原発の爆発が起こっても日本ではなく中国だろうと思っていた。

東京からの脱出を本気で考えていた。

というのも、ぼくが大学時代には物理学を専攻していたからだった。大学に入るときは核融合の実用化に貢献したいと考えていた。でも、大学を出るときには「少なくとも21世紀くらいまでの間には、人類が核エネルギーを使いこなすことは不可能だ」と思うようになっていた。

しかし、そのときすでに、日本では5基の商用原子力発電所が稼働していた。

そのときのぼくは止めるのは不可能だと諦めてしまったいた。


「後悔先に立たず」が傷ましい真実となった日だった。