首都圏直下地震が起きたら諦めるしかない?!
今日は防災の日です。阪神淡路大震災から25年が過ぎたんですね。
NHKでも、昨年の暮れに首都直下地震の特集を組んでいました。今後30年で首都直下地震が起こる確率は70%だそうです。
今の東京には、人も施設もものすごく多くが集中していて、震度6以上の地震が起こればかつてないほどの深刻な被害が生まれる事が予想されます。
阪神淡路大震災でも東東日本大震災でも、日本の拠点である東京は生き残っていましたから、それなりの対策をとることができたわけです。しかし首都直下地震が起こった場合は、他でもない拠点である東京に深刻なダメージが生まれます。だから、これまでのような対策が立てられる事は期待できません。
しかも被害が起こるところに日本の人口の1〜3割が密集しているわけです。かりに大阪や北海道などから援助物質が届いたしても、何日も何週間もまったく足りない状況が続くかもしれません。
正直言って、実際に首都直下型地震が起こったら「この国を諦めるしかない」と言う感じです。
例えば食料なら、政府は最低1週間の備蓄などと言っています。しかし1週間たっても3週間たっても援助物資が届かず餓死する、などといったことが起こりかねないのです。
短期的にも諦めるしかない?!
そもそも地震が起きたその瞬間から、私は心配です。
昨年のNHKの特集では、街を歩いたりするときにも、
「今この瞬間に地震がおきたらどうするのか? をシュミレーションしなさい」
などと、ある専門家が言われていました。
例えば歩道を歩いているときは、ビルの窓ガラスが割れて落ちてくることが考えられるので、公園など開けたところに逃げるか、物陰に隠れるのがいいので、どこに逃げるのかを考えろというのです。
でも渋谷の街などを歩いていると、周りを見渡せば人だらけだし、開けた場所があるとしたら、車でいっぱいの交差点くらいで、ビルというビルはみんなガラス張りなのです。逃げる場所もないし、おそらく地震が来たらとんでもない量のガラスの破片が雨あられと降ってくるでしょう。
東京に行ってはいけない?!
東日本大震災のとき、私の息子は仙台の下宿にいました。彼の言うには「自分の部屋がジェットコースターになった」とのことです。渋谷の街がジェットコースターになったときに、シュミレーションした物陰にさっと隠れて助かる歩行者は何%いるのでしょう?
少なくとも私には無理です。
そうです。
本当に地震が来る可能性が70%もあるのであれば、NHKのある渋谷の街などには行ってはいけないのです。
「首都直下地震に備える」などという希望的観測に基づいた発想はやめて、一刻も早く、首都を解体して日本の経済や政治のシステムを分散して組み立て直すべきなのではないでしょうか?