漢字を覚えるための回数は?
書いてみないとわかりません
学校などで、漢字を100回書くといった宿題が出ることがあります。おかだ式の漢字プリントの場合は、一回の練習は10回前後です。
でも10回で覚えられる保証はありません。100回で覚えられるとも限りません。一方で、5回くらいで覚えてしまうこともあるでしょう。
また。1日に100回も同じ漢字を書いたら飽きてしまって嫌々書いて嫌いになる、という問題も起こり得ます。
人によっても字によっても時によっても変わる
そもそもあなたは、「川」という漢字を覚えるために、何回くらい書いたか覚えていますか? あるいは「新」という時の場合は?
小学生や中学生のお子さんの場合、何回くらい書いたら新しい漢字を覚えられると思いますか?
答えはおそらく、
人によっても字によっても、覚えられる回数は違う
ということでしょう。当たり前ですよね。
覚える人とその字との相性もあります。
そのときの体調によっても変わるでしょう。
覚えることだけが目標ならば、次の日にもう一度確かめて書けるようになるまで、必要な回数を書くのがベストということになるでしょう。
宿題を出すとすれば、
確かに覚えられたと思うまで、必要な回数だけこの漢字を書きましょう
ということになるでしょうか?
でも覚えられたかどうかを子ども自身がわかることは難しいでしょう。
一律の宿題を活かす方法
そんなわけで学校のようなシステムでは、クラス全員一律に「この漢字を10回ずつ書きましょう」といった宿題を出すのは自然な流れです。でもそれでは、覚えられる保証もなければ、無駄になる可能性もなくなりません。
そんな宿題を活かす方法があります。それは漢字を覚える以外にも別のねらいも持つことです。
例えば、本当はきれいな字を書けるのに、通常は乱雑で読みにくい字しか書けないとします。そういう子どもの場合は、100回漢字を書く宿題を漢字を覚えるためではなく、字をていねいに書く練習を目標にすればいいわけです。
具体的には「横の棒はできるだけ水平になるように書く」という課題を意識して取り組むのです。
漢字の練習の課題はいくつも考えられます。
- 横の棒をできるだけ水平に書く
- たての棒をできるだけ垂直に書く
- 角をきっちり鉛筆を止めて書く
- トメが流れないように練習する
- ハライがすっと美しくなるように練習する
- 漢字の筆順を確認しながら練習する
- 字の大きさをそろえる練習をする
など。
とはいうものの学校の先生が、何十人もいる生徒の一人ひとりに適切な課題を決めるのは不可能でしょう。
そのためには、子ども自身が自分の問題を把握して、課題を決める力を持つことが必要です。
そんな子どもになるようなお手伝いを、私はまなびばオンラインでさせていただいております。