集中力とがんばること
がんばって集中してはいけません
あなたはお子さんに
「がんばって集中しようね!」
なんて言っていませんか?
それ、とんでもない間違いですから。
集中することにがんばらない
がんばることも集中することも悪いことではないですが、「がんばる」と言うとなんとなくコメカミに血管を浮かせるようなイメージになりませんか?
そんな風にがんばると、実は「がんばることに集中」してしまいがちなんですよ。そうなると、脳の半分くらいが「がんばるぞ」で埋まってしまい、肝心の今やっていることは使えなくなってしまいます。
私は中学高校と陸上部で長距離を走っていたのですが、早く楽に走れるフォームは全体としては力が抜けているんですね。コメカミはもちろん、肩や胸からも力が抜けている。足に力が入るのも、モモを上げるときと地面を蹴るときに瞬間的に力が入る… そんな「ただひたすら走る」という感じになれている時が良いときなのです。
学校のテストなどでも、結果の点数や、テストの終わりの時間が気になると、問題を解く力はガクンと落ちます。脳の半分くらいを問題とは関係のないところでつかっているのですから、当たり前ですね。
自分が集中しているかどうかを気にしない
瞑想などでいうところ「ナントカ三昧」という状態が「集中している」ということなのです。
当然のことですが「集中しようとする」と集中できません。集中するべきことにではなく「集中しようとすること」に集中してしまうからです。
そんなわけで、集中するコツは「力を抜いてただ取り組む」ことなのです。決してがんばることではありません。
2019年3月20日 更新