1枚に1テーマ

おかだ式計算プリントシステムについて (3)

1枚のプリントには1つのテーマがあります

公文式とおかだ式の違いは、問題を解いたら、生徒が自分ですぐに答え合わせをすることだけではありません。次に大きな違いは1枚のプリントには1つのテーマが決まっていることです。

公文式のプリントは、ほとんどの課題が200枚セットになっています。200種類のプリントを順番にするのが原則です。

その流れの中で、同じような問題が何回も出てきます。計算練習は、なんども同じ問題に取り組むことが大事なので、そのこと自体は問題ではありません。けれども同じ流れで同じ量の問題をみんな取り組むのが原則だというのでは「個別指導」とは言い難いと思っています。

もちろん「いかにもダメそうだ」と先生が判断した時は、200枚を順番にするだけではなく、同じプリントを数枚繰り返して取り組ませることもあるようです。それでも原則は200枚セットを順番に学ぶことです。

そうして、1セットの学習が終わったら、テストを受けます。先生が判断すれば次のセットに進みます。基準に達していないと判断すれば200枚セットの最初に戻るのです。

おかだ式の場合は、一枚のプリントごとに目標時間を決めてあります。目標時間内にミス2個まででできれば、次のプリントに進んでもいい。というのがルールです。

原則としては同じプリントに3枚くらいは取り組んでもらっています。「三度目の正直」という言葉がありますが、三回くらいはどんなプリントでも自分で取り組み、答え合わせをし、ミスを直して、時間を記録するといろいろな発見があります。

一つのテーマを身につけようと思えば、最低三回は取り組んだ方が良いと考えています。

目標時間内でミス0でできても、次に進まなくてもかまいません。基準に達しないで先に進むととてもむずかしいので、推奨はしませんが、どうしてもやりたいと生徒さんが言えば、そのまま進むこともあります。

決めるのは先生の仕事ではなく、生徒さんの仕事です。

だって、学ぶのは生徒さん自身ですから。

 

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